35年前のプログラミング学習環境(1)

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今日は。

札幌WEBプログラミングスクールの横田です。

今日は、今から約35年前の大学のプログラミング授業と実習環境についてお話したいと思います。

 当時私は小樽商科大学に通っていて、大学は確か東京以北では倒産した北海道拓殖銀行と東北大学にしか同規模のコンピュータは無いと自慢していた三菱のMELCOM6000という名前の大型汎用コンピュータを持っていました。
 これは銀行などで各支店の事務処理用端末やATM端末機を繋げて使用するIBM大型コンピュータの互換機=コピーモデルです。

 大学のコンピュータはこれ1台のみで、これに各部屋に端末を置いて繋げて使用していました。
 全学科が共通して使用する実習室に、マークシート読み取り装置と10台ぐらいの端末があり、コンピュータ学科である管理科学科の学生用の最新式の自習室が別に1室あり、さらに管理科学科の教官の各研究室に端末が1台ありました。
 つまり、当時パソコンは存在しなかったのです。
 
 端末というのが曲者で(笑)、端末装置と言えばキーボードとディスプレイ画面のセットなのだろうと思われるかもしれませんが、そういった形式の端末もあるのですが、ディスプレイが無い端末もあるのです。

ある端末機はタイプライターそのもので、文書を打つようにプログラムを打って送信する。打ち間違がった文字は訂正できるので打ち直して訂正する。
 ある端末機は音響カプラという黒電話がディスプレイの横にあり、受話器を取って10秒ほど待って置く。
そうすると大型コンピュータが接続され使用可能になる。
 
 さらにその他のディスプレイとキーボードがセットになった端末機も、繋がっているデスクトップパソコンのようなボックスに5インチのフロッピーディスクを入れて起動するもの、7インチのフロッピーディスクを入れて起動するものなど、それぞれ違った種類の端末で使用方法も違うのです

 しかも実習室は混んでいるので、せっかく起動方法と操作方法を覚えた端末も行ってみると空いている事が少なく、結局全種類の端末の使用方法を実習室にいる先輩に聴いて覚えていくしかないのです。

 実習室常駐の職員もいますが「文部省の職員なので質問・相談はしないように。困ったら先輩か助教授の私に聴くように」と授業で言われているのでそうするしかないのですが、何せ先輩には聴きづらいのでほとんどの人が実習室から足が遠のいてしまうのです。

 端末はまだしも、授業での実習はプログラムの1行をマークカード一枚にエンピツでマークしてマークカード読み取り装置に読み取らせる。と言うものでしたので今では考えられないぐらいに面倒なものだったのです。

 どだい全行分マークした一束のマークシートをどうやってカード読み取り装置に読み取らせるのか?その方法さえ授業では教わらず、キャンペーンのようにして1週間、昼休みに担当の助教授が使用方法を教えてくれる事になったので行ってみたら凄い学生の数で、おおよそ使用方法を教わるどころの話では無いわけです。

 結局、大学1年の時には実習方法は分からず、とうとうまともに実習をしないまま大学を卒業してしまいました。

 プログラミングの最初の授業である『計算機概論Ⅰ』では、前期に科学技術計算のために使うFortran、後期には金融機関や役所のプログラムを作る今でも現役のCOBOL言語と人工知能用言語のLispを習ったのですが
履修者で単位が取れるのは20%のみ。
 脱落した80%はその後、再履修する事はほとんど無かったので小樽商大生のプログラミング習得率は20%も行かなかった訳です。

 私が単位を取れたのは卒業の年でした。

 

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