やさしい言語から学ぶと難しい言語にアレルギーが出来る
プログラミングの初心者、未経験者がプログラマへの就職を目指す場合に絶対的に取るべき講座が「Java基本+応用(WEBサーバー)講座」です。
札プロの創設以来新入会生の80%が受講して来ました。
さらにJava言語の基本文法の学習が終了した時点でほとんどの方が「C,C++基本文法講座」を学ばれ、短期間でC言語をマスタしています。
この2言語を習得した時点で最低限の就職活動をして内定をもらえる条件が整います。
なぜ、Javaのこの講座をいつも第一にお勧めしているのでしょうか?
日本のソフトウェア制作の案件では、Java言語での企業や官庁関係のシステム作成が圧倒的に多い
首都圏でも札幌や福岡などの地方都市でもJava言語での企業や官庁関係のシステム作成の仕事が圧倒的に多く、およそ全体の40%は占めていると思います。
発注者が大企業や官庁なので10億、100億円単位という、予算が大規模な案件が多いので、受託する方も儲かるのです。
これをiphoneやAndroidなどのゲーム制作の予算と比べるとゲームは1本80万円から150万円。
予算の桁が違うので大きなソフトウェア制作会社ほど請け負いたがりません。
PHPやRuby on Rilsによるシステム制作との違いはシステムの規模と難易度です
ここ数年、新興のプログラミングスクールで人気で、またその人気に陰りの見えるPHP言語。新たにブームとなっているRuby on Rails。
何だか難しそうな名前ですが、実はデータベースを使用したfacebookやヤフオクのようなシステム作る事では同じで、書くプログラムのコード(文)もほぼ同じ。システムの仕組みもほぼ同じです。
MVCモデルというタイプのシステムを作るのですが、それは専門的な事項なので置いておきます。
要はプログラム開発言語が違うだけです。
この3言語は何が違うのか?というと作るシステムの規模に応じて言語が選ばれると言って良いでしょう。
①Java・・・・楽天などの大規模ショッピングモールシステムやマイナンバーなどの大規模システム
②PHP・・・・livedoor、facebook、初期の楽天のシステム
③Ruby・・・twitter、CookPad
facebookや楽天などは創業時はパソコン1台の小さなシステムから始めますから、ホームページにプログラムを埋め込むタイプのPHP言語で作られました。
PHPはJavaの簡易版と言って良いので、とっつきやすいのです。
しかし、決定的な欠点があります。
それはシステムの規模が大きくなるほど動きが致命的に遅くなる事です。
理由はJavaプログラムは2進数でコンピュータに常駐していますが、PHPは書いたプログラムのまま常駐します。
プログラムを実行するごとにコンピュータが分かる唯一の言語2進数に翻訳(コンパイル)します。
そのためCPU(中央処理装置=インテルプロセッサなど)に多大な負担が掛かります。
ですから楽天のようにシステムが大きくなるとJava言語で札プロでも教えているJ7EEなどの高度な技術を使用してシステムを作り直さなくてはいけません。
ショッピングモールのショップサーブが年中システムダウンしているのはまさにこのせいです。
オートマ専用免許を取るとマニュアル車に乗れない。
Javaの方が難しい言語ですから、JavaプログラマはPHPやRubyを苦も無くその日から理解し使いこなしますが、逆は無理です。
ですからPHPやRubyでの小規模なシステム構築に慣れてしまうと、いつまでたってもJavaやC,C++言語、iphoneアプリを作成するためのObjective-C言語も習得出来ません。
学習を進めるごとに難しさを感じアレルギー反応を起こしてしまうからです。
ちょうど自動車免許に似ていると思います。
オートマ専用免許を取るとマニュアル車に乗れない。
最初に難しい言語を勉強すると、その言語が難しいかどうかは本人には分からないので「そんなもんだ」と思って何の抵抗もなく学習を進めていけます。