プログラミングスクールの「卒業率」「継続率」「就職率」は本当に信用できるのか?注記に隠されたカラクリ

多くのプログラミングスクールのサイトには、「継続率98%」「Web系企業就職率94%」「転職成功率99%」といった、非常に高い数字が並んでいます。
しかし、その数字が何を意味しているのか、分母がどう定義されているのかをよく読まないと、実態とはかなり違うイメージを持たされてしまいます。

数字は「分母」と「定義」でいくらでも変わる

統計の世界では、分母(母数)と定義を変えるだけで、同じ現実から全く違う数字を作り出すことができます。
プログラミングスクールの「卒業率」「継続率」「就職率」も例外ではなく、どの範囲を対象にし、どこからどこまでを「成功」と呼ぶかで、数字はいくらでも“良く”見せることができます。

例1:ある大手スクールBの「Web系企業就職率94%」

ある大手プログラミングスクールBは、「Web系企業就職率94%」という数字を打ち出しています。
数字だけを見ると、「受講生のほとんどがWeb系企業に就職できている」と思ってしまいますが、その下に小さく書かれている注記を読むと、話はだいぶ違って見えてきます。

注記に隠れた条件

典型的には、次のような注記が付いています。

  • 「B受講生のうち、所定の学習を履行された方および、自社の転職サポート経由で転職活動を履行された方に関する就職率(○年○月〜○年○月の自社統計より)」

ここからわかるのは、次のような事実です。

  • 分母になっているのは、「入学した全員」ではなく、「所定のカリキュラムを最後までこなした人」だけ。
  • さらに、その中でも「自社エージェント(転職サポート)を使って転職活動をした人」に限定されている。
  • 途中でやめた人、自力で就職活動をした人、そもそも転職を希望しなかった人は、分母から外れている。

つまり、「94%」という数字は、「Bが最後まで面倒を見られた、選抜された一群の中での数字」です。
入学を検討している人が直感的にイメージする「入学した人全体のうち、何%がWeb系企業に就職できるのか」という意味での就職率ではありません。

例2:ある大手スクールAの「継続率98.74%」

別の大手スクールAは、「受講生の継続率98.74%」という極めて高い数字を掲げています。
ところが、その定義をよく読むと、「継続率」という言葉の意味が一般的なイメージとかなり違っていることがわかります。

「継続率」の独自定義

注記には、例えば次のような説明が付いています。

  • 「継続率とは、当社アンケートで『不安』『不満』と回答し、学習を途中でやめなかった方の割合を指し、諸事情で退会した受講生を含めない。」

この説明を素直に分解すると、こうなります。

  • まず、「当社アンケート」に回答してくれた人だけが対象になっている。
  • その中から、「不安・不満がありつつも、途中で辞めなかった人」の割合を出している。
  • 家庭の事情、仕事の都合、体調、経済的理由などで退会した人は、そもそもこの計算から除外されている。

つまり、「継続率98.74%」は、「全受講生のうち、何%が最後まで続けられたか」を表す数字ではありません。
「アンケートに答えた一部の人の中で、途中でやめなかった人の比率」を表しているにすぎず、実際の離脱率とはかなり乖離している可能性があります。

例3:「転職成功率99%」の落とし穴

「転職成功率99%」「就職率100%」といった数字も同様です。
多くの場合、その裏側には次のような条件が隠れています。

よくある条件の組み合わせ

  • 所定のカリキュラムを修了した人だけを分母にする。
  • スクール指定の転職サポートを利用した人だけを対象にする。
  • 一定期間内に「雇用保険の被保険者」となった就職を「成功」とみなす。

さらに、「就職先の業界・職種」「雇用形態(正社員か契約か)」「年収」「勤務地」「本人の希望との一致度」などは、数字の中には反映されていません。
そのため、「ITエンジニアとして希望に近い形で就職できた人の割合」と、「転職成功率99%」の数字は、実際には別物である可能性が高いのです。

数字と現場の実態のズレ

分母を絞れば絞るほど、数字は良く見える

ここまで見てきたように、「所定の学習を履行した人」「自社サポートを利用した人」「アンケートに答えた人」など、分母をどこまで絞るかで、数字はいくらでも“良い数字”に変わります。
一方で、入学を検討している人が本当に知りたいのは、
「入学した人全体のうち、どれくらいが挫折せずに最後まで行き着き、どれくらいが希望に近い形で就職できたのか」
という、もっと素朴で現実に近い情報でしょう。

自社アンケート・自社統計の限界

もう一つ重要なのは、「当社アンケート」「自社統計」といった言葉の意味です。
誰を対象にするか、どんな質問をするか、どの回答を「成功」とみなすかを決めるのは、すべてスクール側です。
外部の第三者機関が、同じ条件で検証しているわけではありません。

ですから、「数字がまったく意味がない」とまでは言いませんが、「自社集計の数字は、会社にとって都合のいい定義で作られている可能性が高い」と考えて読むくらいが、ちょうどよい距離感です。

数字よりも見るべきポイントは何か

率よりも「プロセス」と「中身」

「卒業率」「継続率」「就職率」といった数字は、あくまで入口です。
むしろ、次のような情報の方が、あなた自身にとって役に立つことが多いはずです。

  • 途中でやめた人も含めた、具体的な口コミや体験談。
  • どのタイミングで挫折が起こりやすいのか、それに対してどんなサポートをしているのか。
  • 就職・転職サポートの具体的な中身(応募先企業の層、ポートフォリオ指導、面接対策など)。
  • 教室やオンラインの雰囲気、講師との相性、質問のしやすさといった「数字にしにくい部分」。

数字は、現場で何が起きているかを簡略化した記号にすぎません。
その数字がどのような前提・定義のもとで作られているのかを確認し、「自分にとって意味がある数字かどうか」を一度立ち止まって考えることが大切です。

札幌WEBプログラミングスクールとしてのスタンス

きれいな数字より、「一人ひとりの現実」

札幌WEBプログラミングスクールでは、「継続率○○%」「就職率○○%」といった見栄えのよい数字を前面に出すよりも、一人ひとりの背景や目標に合わせた学びのプロセスを大切にしています。
もちろん、受講生の状況を把握するために記録やアンケートは取りますが、それは「広告の数字を作る」ためではなく、「どこでつまずきやすいのか」「どうすれば続けやすくなるのか」を知るためのものです。

もし、他のスクールの「卒業率」「継続率」「就職率」の数字を見て、何となく違和感を覚えたなら、その感覚は決して間違っていません。
私たちは、その違和感を出発点にしながら、数字の裏側を一緒に読み解き、より納得のいく学び方・進路選択を考えていきたいと考えています。

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このまま別記事として使えますし、必要なら:

- タイトル候補を複数案出す
- 冒頭に「前回記事(業界No.1のカラクリ)」へのリンクを入れる導入文を書く

といった調整もできます。

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