PHP言語+MySQLで何を作るのか?

 リーマンショックのあった2009年ぐらいからWEBデザイナーを中心に人気が高まってきたPHP言語によるシステム開発ですが、今回はその詳細と札プロの『PHP言語プログラミング講座』の内容についてご説明いたします。

 PHP言語は、このホームページがWordpressというブログ形式のホームページを作るための世界標準のアプリで作られていますが、まずWordpressがPHP言語で作られています。
 さらにFacebookやホリエモンでお馴染みのLivedoorのサイトなどがPHP言語で作られています。
 ホームページに埋め込むタイプのプログラム開発言語では、普通のホームページに簡単なプログラムを埋め込んで画像などを埋め込みたい場合はJavaScript。もっと大幅に色んな動きのある機能を追加したい場合はPHP言語を使用すると言って良いでしょう。

使用目的に応じた言語選択

システムを作る場合、どの言語を使用するかは作るシステムの規模に依ります。

  1. 大規模インターネット関連システム Java言語 楽天・Amazonのシステム
  2. 小規模ネット関連システム PHP言語+MySQL  初期facebook Livedoorシステム ショップサーブ(eストア) Wordpress  EC-CUBE
  3. 開発効率を重視した小規模ネット関連システム Ruby on Rails Twitter  Cookpad

 ※MySQL・・・管理画面もない軽自動車のような小型無料データベースでGoogleも使用しており、小型データベースの決定版です。    
       MySQLはwirdpressでもEC-CUBEでも標準のデータベースとして使用されています。

 ※大規模データベースの代表はOracleです。

 ◆システムの規模が大きくなれば①アクセススピード②セキュリティ③システムダウンの回避の必要からJava言語システムに移行せざるえません。
  楽天が最初にPHP言語で作ったシステムを、3年ほど前に3分の2をJava言語で作り直したのもこのような理由からです。

 3言語とも書くコード(文)や基本となる技術・文法はほぼ同じです。

 3言語のうち最も多機能で覚える事が多いのはJava言語です。しかしシステム開発自体はオーソドックスな技術を使うのでむしろ易しいと言えると思います。

  PHP言語はJava言語より簡単そうに見えますが特有の難しさがあります。 それはJava言語やC言語のように作ったプログラムを2進数に変換(コンパイル)するときに文法エラーが表示されないこと。様々な書き方が出来る分、参考書やWordpressなどの人が書いたコード(文)が解読しづらいことなどです。

 Ruby言語も文法はJava言語を習得済みなら特別勉強しなくても大丈夫ですが、 RailsというRuby言語でWEB系のシステムを開発するための土台となるアプリを使用したシステム開発は、今世間で思われているように『Ruby on Railsによるシステム開発は易しい』という先入観とは逆に、相当難しいと言って良いでしょう。

 Java言語のEJBというデータベース検索プログラムの技術で初めて登場した『O-R マッピング』という手法を取り入れていますが、このEJBや『O-R マッピング』はJava言語でのシステム開発では余りにも難しくごく少数の技術者しか使えず、ポピュラーな技術としてプログラマに広まらなかった事を考えても、その難しさを推測していただけるかと思います。

ご注意下さい。ほとんどの講座はPHPでのシステム開発までは学べません

 札プロでは純粋なPHP言語+MySQLによるシステム開発講座を開設しています。
 この講座は1年ほど前にオリジナル教材を新開発した新しい講座です。
 札プロのPHPプログラミング講座は、卒業制作として社内掲示板システムを概要設計(全体の設計図を描く事)から詳細設計を経て作っていただきます。

 注意していただきたいのは、現在多くのスクールで開講されているPHPプログラミング講座のほとんどがMySQLなどのデータベースに接続して簡単な検索をして結果を表示するところで終わっていて、その後の本格的なシステム開発までは学ばないようになっている事です。

この事はそのスクールが発表しているカリキュラムを良く見ると分かります。

 これにはある事情があります。

 先に「PHP言語はプログラムを2進数に直すときに文法エラーが表示されずどこが間違っているか分らない」と書きましたが、そのためホームページなどの凝ったショッピングカート作成などのPHPプログラミングはホームページ制作会社ではお手上げで、外部に委託しています。

 受注するソフトウェア制作会社は内部のノウハウを守るため、一番重要な設計図などの制作のノウハウは一切外部に漏れないようにしています。
そのため受託企業はPHPプログラミングの仕事で高額の制作費が受け取れる状況になっています。

 参考書を本屋で買って来たから簡単に出来るようなものでもありません。
機密が守られているため参考書にもほとんど制作方法が書かれていないのです。

 そのためほとんどのスクールでは『何となくPHP言語でのシステム開発が出来るようになった』気分になる位しか教えられないようです。

 札プロでは今までのJava言語でのシステム開発ノウハウが蓄積されているため、そのノウハウをそのままそっくりPHP言語講座に移植して、卒業すれば自分が作りたいシステムを苦も無くしっかり作れるようになります。
 
 『Ruby on Railsによるシステム開発講座』は現在準備中で今夏の開講を予定しています。

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