AWS(Amazon Web Services)がAmazonの物販部門を越える勢いで売上を伸ばしています。
大手のプログラミングスクールではJavaやPHPなどのプログラミング学習を、AWSを使用するところが多くなっています。
AWSとは何か?というと、『Amazonが提供している100以上のクラウドコンピューティングサービスの総称』と定義されていますが、簡単に説明すると、Amazon.comや楽天のネットショッピングシステムは自分でコンピュータを購入し、NTTの24時間送信が可能な専用回線を引き込んで接続し、そこに保存し運営・管理しています。
ところが、こういったコンピュータへの設備投資は巨額になります。
そこで、クラウドコンピューティングサービスが出来たわけです。
これはAmazonなどが所有するコンピュータを時間やアクセス回数のしたがって使用料金を徴収するサービスなので、起業する場合などもコンピュータや必要なデータベースサービスなどを購入、設定する必要がないので非常に安価に起業できます。
このサービスは最近、加速度的に広まっています。
そこで、多くのプログラミングスクールで、その操作の仕方を重点的に学ばせるようにしています。
それでは、プログラマになるためにAWSをどれくらい学べばよいのでしょうか?
AWSの操作を学んでもプログラミングは何も学んでいない
AWSはjavaやPHPなどのプログラムの実行環境ですので、学んだからといってプログラム作成の方法を学ぶ訳ではないです。
AWSなどのクラウドコンピューティングサービスを使用するか、自前のコンピュータを使用するかは、企業によって違いますし、操作の仕方は入社してから研修で指導されるでしょう。
ですからその時学んでも遅くないのです。
1講目から最後まで、少しずつシステムを作りあげるような学習は問題が多い。
AWSを駆使して、1講目から最後まで『入出力命令』や『繰り返し処理』『IF文』などの文法の学習と並行して、ネットショップシステムなどの一つのシステムを完成させていく学習方法を取っているスクールは多いと思います。
この学習スタイルには多くの問題があります。
まず、途中で分からなくなるとそれ以降が全く分からなくなる。
与えられるカリキュラムを割り振られた時間でこなすための、プログラムの追加作業などで手一杯になり内容の理解がないがしろになる。
このため、システムは完成したけれども、いざ自分の作りたいシステムを作ろうとしてもまったく何をして良いのか分からない。
つまり、これはシステム(プログラム)を作ったのではなく、コピペをして動かしただけなのです。