グラフィックデザインとイラストレーションの違いはなんでしょうか?  グラフィックスとイラストNo1

グラフィックデザインーとイラストレーターはもともも同じ職業でした

日本を代表するグラフィックデザイナーに横尾忠則さんがいます。

横田忠則さんはピカソ展を観て画家に転向し、主に西村画廊で発表を重ね世界的な画家として活躍してきました。

この横尾さんこそ日本のグラフィックデザイナーのパイオニアです。

こちらの記事によれば、横尾さんによれば1960年に上京して日本デザインセンターに入った
時には、同僚の和田誠、宇野亜喜良とともにグラフィックデザイナーと呼ばれていたそうです。

この3人はその作風がイラストレイティブなところから、デザイン、広告業界からはイラストレーターと呼ばれるようになりましたが、3人共そう呼ばれるのにかなり抵抗があり、「われわれはあくまでもグラフィックデザイナーである」と主張していたそうです。

当時のイラストレーションという言葉は新聞広告などのカットの別名だったそうで。従ってまだイラストレーターという職種は存在していなかったそうです。

「現在のイラストレーターは最初からイラストレーター志望」だそうですが、60年代初頭のイラストレーターは、イラストレーション草創期に誕生したもので、3年前に亡くなった和田誠さんはあれだけイラストレーターで名が通ったにもかかわらず、彼は最後までデザイナーと主張したそうです。

ですから横尾さんは、日本のグラフィックデザイナーとイラストレーターは同じもので、むしろ画家と対比されるものと主張しています

実は私も画家なのですが、日本を代表する現代美術家の奈良美智さんは「奈良さんはイラストレーターと何が違うの?」と聞かれこう答えています。

うん、全然違う。僕は好きなものしか描かないから。

しかし、この言葉は、額面通り受け取れません。

なぜなら、日本を代表する現代美術画廊である東京画廊代表の山本豊津さんは私にこう話してくれました。

私が「藤田嗣治が晩年あんなに子供の像を描いたのはロリコンだからですよね。」といったら

「そう。それでね奈良君のあの少女は藤田嗣治の子供の絵から来ているんですよ。藤田の絵で一番売れるのは子供の絵なんです。
僕がデュッセルドルフ美術大学在学中の奈良君を尋ねた時に、彼は抽象画を描いていたんですから。」

横尾さんの主張も奈良さんと同じで「ピカソのように画家はクライアント(依頼主)の要求ではなく、自分の描きたいものを描く。そこがグラフィックデザイナーと違う」というものです。

しかし、成功した画家で、「美術愛好家がどんな絵を欲しがっているか?」つまり市場のニーズを意識しない画家はほとんどいないと感じています。

これは松本隆さんが「『はっぴぃえんど』は市場を意識しなかったので大きく売れなかったので、作詞家になったときは売れる事と質の両立をつねに追及していった。」

というのとほぼ同じですよね。

では現代のグラフィックスデザイナーとイラストレーターとはどういう存在なの?

「いまは最初からイラストレーター志望者は最初からイラストレーターを目指す」と横尾さんは言いましたよね。

そうすると、まずグラフィックスデザイナーはクライアントの要求に目一杯応える作品を制作するアーティストといえそうです。

その中で、イラストレーターはコラージュ(写真などを切り抜いて再構成して貼り付ける手法)やタイポグラフィー(装飾文字によるデザイン)といった手法よりも、AdobeのイラストレーターやPainterといったソフトで線描することの多いアーティストといえるでしょう。

イラスト作成で使用する線には2種類あって、針金を曲げてブレの無い曲線を描くベジェ曲線と、タブレットで描くフリーハンドの2種類があります。

このうちベジェ曲線は習得が難かしく札幌WEBプログラミングスクールでは、より簡単に全員がマスターできるように特別な教材を使用して指導しています。

ところで、現代ではカイカイキキ・ギャラリーの青島千穂さんや私のようなAdobeのイラストレーターやPainterで現代美術作品を描く画家もいますし、コラージュで世界的に注目を浴びる画家もいます。

ということはグラフィックスデザイナー・イラストレーターと画家の間に絶対的な違いはないといって良いでしょう。

絵肌の物質性にこだわる東京画廊の山本さんは「現代の画家は皆アクリル絵具で描く。それは油彩とキャンバスに描いた『近代絵画』ではなくイラストレーションになってしまった。それがとても淋しい」

と嘆いておられました。

会田誠は現代の正統なる日本画をめざすという観点から日本画の絵具ではなくアクリルで描写しているそうですが、私は最近この紙や板、絹といった絵肌や、絵具などの画材の『物』としての重要性を山本さんの主張から強く考えるようになって来ています。

WEBデザイン関連でのグラフィックデザインとは?

、このページをご覧になられている方は恐らく画家志望ではなく、フリーランスや会社員としてのグラフィックデザイナーやイラストレーターめざしている方が多いと思います。

WEBデザイン関連でのグラフィックデザインということであれば、DTP(デスクトップ・パブリッシング)デザイナー、つまりパソコンによりチラシやメニュー、雑誌のページや冊子などの制作するデザイナーを第一に挙げられるでしょう。

私も札幌の(株)APRに週2回出向してホームページの制作と保守・管理をしていますが、同じデザイン部にDTPデザイナーが数名いってその仕事ぶりをこの7年ずっとみていました。

DTPデザイナーは、依頼によってホームページの各ページのモックアップやバナーを作成する場合もあります。

これらの現場では前述したベジェ曲線やフリーハンドよってイメージキャラクタや装飾文字を作る場合もありますが、その作業割合はそう多くありません。

これが、ロゴなどを専門に制作するデザイナーだとこのスキルは必須となります。

DTPデザイナーやホームページ制作会社のデザイナーは『写真、イラスト、文字』などを使用して、レイアウト、コラージュ、タイポグラフィなどの色んな手法を使用して成果物(完成品)を制作していきます。

グラフィックスデザインやイラストレーションはどこで身に付けられるの?

グラフィックスデザイナーやイラストレーターにも必要な資質があります。

それは美的センスです。

私もWEBディレクター・WEBデザイナーですが幼いころから絵の天才少年と言われ、大学時代からずっと美術理論と制作方法を学んで来ました。
私自身は独学で、特に(株)APRに入社して懸命にからAdobeのイラストレーターやフォトショップの使用方法、ホームページの制作方法を、必死で独学で身につけて来ました。

APRに出向するようになった時と現在では同じ人間とは思えないぐらいの、月とスッポンの実力差ができましが、上達する上で美術の素養は決定的だったと思います。

ホームページ制作会社のオーナーやDTPデザイナーには美大や美術の専門学校に通った人が非常に多く、最低限職業訓練校や札幌WEBプログラミングスクールやデジタルハリウッドなどのWEBデザインスクールで学んだりしています。

現役のDTPデザイナーでも、多くの人がデザインやホームページ作成技術を習得するために美術専門学校の夜間コースに入学する人が多いです。

ですから、印象派や近代絵画、現代美術に興味がある。最低限興味を持てる人でないと、スムーズに伸びていけないといったことが起こるかもしれません。

独学でも早い段階で腹を決めてがむしゃらに専門書を買って来てデザインを学習する必要が絶対にあります。

DTPデザインは見る人に垢抜けたおしゃれなイメージを与えないといけないのです。

ですから、自分の成果物に経験豊富な人にダメ出しをしてもらって手直しして完成させることを繰り返さないと、まず絶対にプロとして通用する実力は身に付きません

学習を始めた最初のころは、自分の作品のクオリティを判断できないからです

札幌WEBプログラミングスクールのホームページ制作講座やデザイン講座は、フリーランスのWEBデザイナーになる。私のようなWEBプロデューサー、WEBディレクターとして活躍する。
そのための必要十分なスキルが分かりやすく短期間で確実に身につくように工夫されています

 特に日本を代表する現代美術の画商から『村上隆に匹敵する世界トップレベルの才能』と太鼓判を押され、Facebookなどでも、その『いいね』獲得の確率で世界一を誇るコカ・コーラを、日本と海外で軽く抜き去る『いいね獲得率』を達成した横田昌彦が指導しますからその信頼性は極めて高いと自負しております。

短期間の学習でWEBデザイナーとしての就職率100%を誇る札幌WEBプログラミングスクールのホームページ作成・WEBマーケティング・デザイン講座を是非ご検討ください。

無料相談・無料体験は随時承っております!

皆様からのお問合せを笑顔でお待ちしております。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事