Webデザイナーとグラフィックデザイナーに求められる資質・能力の違いは何でしょうか? グラフィックスとイラスト No2

Webデザイナーとグラフィックデザイナーの違いは何でしょうか?

簡単に言うと.WEBデザイナーにはプログラマとしての資質・能力が必要とされることです。

ホームページの制作過程はシステム(ソフトウェア)の制作とまったく同じ次のような順序を踏みます。

  1. 要件定義書の作成・・・クライアントの要求をまとめて文書化したもの。
  2. 企画立案・・・要件に従ってホームページの目標やデザイン、機能などをクライアントに呈示し、話し合って決定
  3. 概要設計・・・・ホームページの概要をワイヤーフレームやモックアップを作成してクライアントに説明する。
  4. 詳細設計・・・・モックアップをもとにプロトタイプ(原型)を作って、各ページの遷移など操作性を決定して説明する。この部分は省略されることもある。
  5. >コーディング作業・・・・渡されたモックアップやプロトタイプに写真やイメージ画像をフォトショップで切り離して部品化し、その部品を組み立てホームページにする。

  6. 納品・・・・クライアントが要求しているレンタルサーバーにホームページを保存して完成

これを私のように全部一人で行う場合もありますし、大きな制作会社だと各工程が分業となります。
1,2,3の作業はWEBプロデューサー・WEBディレクター、営業担当者の仕事となります。

4,5がWEBデザイナーの仕事となります。これをチラシやメニューなどの印刷物を作るDTP(デスクトップ・パブリッシング)デザイナーが行う場合も多いです。

6がコーダーと呼ばれる職種の人の仕事となります。

WEBデザイナーと呼ばれる人は、少なくとも5と6,あるいは最低限6は出来なくてはいけません。

このコーディングの作業は『HTML+CSS』という、タグというものを使用する言語で記述していきます。

タグとは、例えばホームページの一部の文字を太字にする場合・・文章・・・としますが、この<>で囲む文字がタグです。

CSSはスタイルシートというもので、ホームページ全体や各部分の色や画像の余白などのデザインを記述したシートです。

これでおわかりのように、6の作業は一種のプログラム制作作業となります。

ですからWEBデザイナーでコーディングもする人間はプログラマと同じ論理的思考能力、数学的センスが必要とされます

それゆえDTPデザイナーがホームページ制作技術を身に付けるのにこれらの資質に乏しく身に付けられないという人を何人もみて来ましたし、夜学で美術の専門学校のホームページ制作コースに通う人もみてきました。

特に、クライアントから要望された細かくて難かしい機能やデザインを実現するには、より高度な『HTML+CSS』の知識・技術が必要となります。

さらに、画面の一部をスライドショーにする。画面を下にスクロールする度に新たな画像をポップアップさせるなど、動きのあるホームページにするにはJavaScript言語などでプログラムを追加するなどプログラミングのスキルが要求されて来ます。

特に、現在主流のWordpressによるブログ形式のホームページで、より難かしい要求に応えるにはWordpress本体がPHPという言語で書かれているため、その一部を
書き換えたり、新たにプログラムを書いて追加する必要が出て来ます。

コーダーへのこのプログラミング能力への要求は年を追うごとに年々高まっています。

 プロとしての実力のバロメーターは医師と同じようにあらゆる無理難題に応えきる事です

「出来ない事はありません。ただし、少々お時間をいただくことはありますが。」

と自信を持って言えられるかどうかWEBデザイナーの力量のバロメーターです。

私は元々プログラミングの教師ですので、出向先の(株)APRで要求されたことで、実現できなかったことは一つもありません。

これは日本を代表するギタリストである高中正義が、サディスティック・ミカ・バンドの結成で,リーダーであった亡き加藤和彦さんに呼ばれた時に

 「他のギタリストやれることで、私に出来ない事はないので。ただしい難かしいケースの場合は一晩ください。」と言ったと加藤さんがTVで言っていましたが
これはまさに同じ事をいっているのです。

高中さんがTVに映ったのを何度も見て来ましたが、いつも練習している風景で、テニス対決では最初に対戦相手と握手するまえにラケットをギターに見立てて練習。
「夜のヒットパレード」という番組に出た時には、出番以外で後ろの席で控えているときにも練習。
軽井沢の自宅ではウォーキングマシンで歩きながら大音量で練習。

最近は安・近・短で「2週間で、コーディングを習わなくともWIXやペライチなどの簡易ホームページ作成ソフトでフリーランスのWEBデザイナーになれますよ。」
などとうたっているスクールが大盛況のようですが、そんな簡単な技術では、どんどんライバルが増え一時的に収入を得られても仕事を得るのが苦しくなっていくのは間違いない訳です。

ですから、将来を思うならこそ、札幌WEBプログラミングスクールのような充分な技術・ノウハウのしっかり身に付くスクールでしっかり学び、さらに日々研鑽してオンリーワンの存在になってください。

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