札プロでは、アベノミクスの好景気やプログラミング爆発のコンピュータの時代を迎えて就職が絶好調です。
 
 今回は、同じプログラマ職で就職した場合の生涯賃金と学費の関係についお話したいと思います。

 ここ数年はアメリカでも日本でも学費が0円のスクールが増えました。

 その中の大多数がスクールを運営している会社や、提携している特定の会社に就職する事を前提としています。
 スクール卒業後の運営会社への就職率が90%などと謳(うた)っているスクールもあります。

 ★また、アメリカでは受講者を試験などで選抜しgoogleなどの提携企業に就職させて、就職後受講料を払っていただくスクールもあります。
 このスクールでは受講料を払わない場合は損害賠償を求めますので無料スクールとは言えないかもしれません。
 
 就職率90%と聴くと「異業種からの転職でプログラマに90%以上の人がなれるなんてすごい」と思われるかもしれません。

 しかし、しっかりと勉強し実力をつければプログラマになれるわけで、驚くことでもなんでもありません。

前任給からスタートで昇級していく大企業。ずっと変わらない派遣社員

 大企業や一流企業に正社員で中途採用された札プロの生徒さんの場合、前任給を保障されそこからスタ-トの生徒さんおられます。

 例えば30歳で前任給、つまり今までの年収が600万円で前任給保障の場合、600万円からスタートして毎年昇級していきます。

 大企業や一流企業の場合、大卒での初任給は20万前後と大卒の平均と同じぐらいですが30歳を越えたぐらいから、特に男性社員の場合1000万円に向かって急激に上昇していくケースが多いです
 私が内定をもらった日立製作所などはその典型です。
 つまり、年齢を重ねる毎に給料の差が大きくなっていくのです。

 以前、キャノンが同じ仕事をしていて10年で正社員が800万円、派遣社員が初任給のままで御手洗社長が謝罪する事態になりましたが、これなど典型的なケースです。

 このことも格差社会の一因で、派遣社員や契約社員だけでなく中小企業に勤めている正社員にも同じ事が言えます。また、日立などの有名企業の場合寮や保養所などの福利厚生も至れり尽くせりですし、勤務時間や休日の面でも好待遇です。

 結婚して家を構えるのも大企業なら大丈夫です。若者が大企業指向なのも納得がいきますよね。

10年勤めてもほとんど昇級の無い派遣社員、10年で6500万円の差

 ところが、スクールを卒業し札幌で非常に多いプログラマ派遣の会社に就職したとしましょう。
 初任給は300万あれば高いほうで下手すると200万という企業もあります。200万か300万かは派遣元企業の事情によります。

 派遣社員の場合、10年たってもほとんど昇級はありませんが、前述の大企業の場合40歳になると800万円以上、1000万円超えになっています。

計算すると10年間での受け取る給料の差は300万で変わらなかった人と比べると約6500万になります。

 50万円から200万円の授業料を自己投資して10年での差が6500万円。これほどリスクが少なくハイリターンな投資はそうはありません。

  参考サイト 給料研究所

 しかも、話は受け取る現金の差だけにとどまりません。毎月支払う厚生年金の額も違うので老後にもらう年金の額も年収に比例して差が付きます。

 さらに、中高年の転職事情では転職に有利になる条件はベルコリンズ研究所の佐々木一美さんによれば

 「応募書類が通りやすい人はまず東大卒の人。さらに三菱とか三井など大企業の本体勤務の人。三菱UFJローンサービスとか富士通ファイナンスサービスとかの子会社ではなく富士通や三菱商事に勤めていた人。 さらにハーバードビジネススクールやスタンフォードビジネススクールなどの海外の有名MBA(ビジネススクール)卒の人は応募書類が圧倒的に通りやすい。」

 との事ですので、大企業本体に勤務すれが転職にも著しく有利になります。

 結局どれぐらいの差がつくのかご理解いただけたかと思います。

 ◆逆に、なぜ企業が受講料を0円にするのかも納得がいったと思います。受講料を無料にしても派遣手数料や給料の中抜きで有り余るぐらいの利益が得られますから。
 
 ですから同じ転職でも札幌WEBプログラミングスクールを修了して就職した場合、転職をする事でのマイナス面をカバーしてメリットがそれを上回り、その後の人生に明るい展望が描けるようになる可能性が大です。

派遣社員や中小企業の社員は転社出来るだけのスキルを磨こう

 派遣社員や契約社員・中小企業の正社員として就職した場合は3年後、5年後、10年後を見つめて、将来転社して800万円、1000万円の年収を得られるよう毎日少しずつでも最新の技術を勉強していきましょう。

 同じ派遣や中小企業の社員でも、待遇は各社によってまちまちで中小企業でも就職して2年で部下18名を束ねるリーダーになった卒業生もいます。

 半導体の技術者など他の工学分野のエンジニアは非常に狭い範囲の仕事しか出来ないので、皆さんが思うほどには潰しが効きませんが、プログラマ・システムエンジニアは全国どこでも仕事内容は共通なので潰しが効きます。

 実力さえつければ転社は可能で、レバテックキャリアやワークポートなどの首都圏専門のITエンジニア転職支援企業もあります。

 大切なのは入社して数年、給料面で良くなくても将来に向けて展望が開けるような技術やノウハウが身に付く会社に就職出来るかどうかでしょう。

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