スクールや学校に対する企業評価の差は歴然と存在します。

 昔、東大一直線というマンガがありましたが、1980年代以前の東大に対する世間の評価は今とは比べものにならないぐらいに高く、学生の憧れも強いものでした。

 今は進学校では東大・京大より医学部、獣医学部志向が年々高まっていると思います。

 昔は指定校制度といって多くの大企業が半ば特定の大学名を公表してこれ以外からは採用しないということ行っていました。

 この制度は現在、表だっては存在しないようですが今でも実際上あると思います。
 そうしないと都市銀行や大手総合商社などでは殺到する応募を経費の面からの捌ききれないからです。

 このように大学も卒業生の実績や入学時の難易度によって、世間の評価に差がありますよね。

 ◆同じようにプログラミングスクールにも企業の評価に驚くほど差がある事を最近実感しています。

 これはセールストークではなく東京・横浜でも札幌WEBプログラミングスクールはつとに知られており人事担当者の評価も非常に高いものがあります。

 知らないソフトウェア制作会社は少ないと思います。

 特に在校生の資格取得実績と、卒業生のシステム開発の高い実務能力は高い評価を受けており、
札幌では「卒業生に実力がある最も信頼出来るスクール」という定評を開校以来受けて来ました。

求職者支援訓練について

 さて、リーマンショック時に緊急人材雇用支援訓練という職業訓練が始まりました。
 この訓練は現在法制化され求職者支援訓練となって継続されています。

 求職者支援訓練や高齢者・生活支援機構で実施している雇用保険受給者が受講する公的職業訓練がありますが、どちらも授業料は無料で要件を満たせば生活費も支給されます。

 リーマンショック時の2年間、札幌WEBプログラミングスクールでも合計7回「プログラマ基本情報技術者養成講座」という今の基本情報技術者試験取得講座とほぼ同じ内容の訓練を行いました。

 実施した理由はいくつもありますが、一番大きな理由はこの訓練が始まってから入会希望者がそちらに流れた事。さらに訓練が始まった初期ほど生徒が集まりやすく多額の準備金が出た事です。

 職業訓練は完全にお役所の言いなりにならなくてはいけないので、法制化とともに打ち切りました。役人に振り回されるこれらの公共事業は2度と受託しないと決めています。

 求職者支援訓練は企業業績が好調な企業は絶対手を出しません。
好きこのんで役所の支配下に入りたい企業はほとんど存在しないと思います。

 さて、最近、札プロの就職が好調で卒業生は一流企業にも就職が決まっています。

 その決め手となるのが資格で、特に基本情報技術者試験を取得してさらにその上級の応用情報技術者試験の取得、あるいはそれに近い実力を身に付けた場合、これらの資格は伝家の宝刀のように就職で威力を発揮します

 当時から、職業訓練で基本情報技術者試験取得の講座を開くのは受け取る指導料からみて内容が破格なので実施するのは問題では無いかと感じていました。

 今でも職業訓練や無料のプログラミングスクールでは基本情報技術者取得の講座は無いでしょう。

 札幌WEBプログラミングスクールでJava言語とC言語の2言語と、この2言語のサーティファイプログラミング能力認定試験や基本情報技術者試験、応用情報技術者試験を取得すれば一流企業に転職する大きなチャンスを得られる訳ですから、それが50万円の授業料で手には入るのであれば決して高くはありあせん。
  基本情報技術者試験の取得を目指す専門学校に2年通うと学費は200万円と越えます。

 無料のプログラミングスクールは実施している企業に就職するのが前提ですし、資格も取得しないので、やはりこのチャンスは手に入りません。

 

プログラマへの就職率 札プロ生90% 職業訓練生 10%以下

 実は職業訓練、特に求職者支援訓練の卒業生の評価は発足当時から著しく低いものでした。

 基本情報技術者試験の合格率は学費を払って入会する一般入学の方と訓練生の差はありませんでしたがプログラマ職への就職率が異常に低かったのです。

 一般入学の生徒さんの、卒業3ヶ月以内のIT技術者として就職率はサーバー管理技術者も含めるとリーマンショック時ですら80%を越えていまいた。

 一方基金訓練生は10%を割っていました。
 
 確実に今ITエンジニアになっている方は在校時に基本情報技術者試験に合格した北海道大学卒業の2人です。

 このお2人は礼儀や学習態度も素晴らしいかったです。

 当時職業講話をしていただいたプログラマ派遣企業の人事担当課長とも話しましたが、「職業訓練生はIBM適性検査に合格できる生徒さんでないと採用する予定は無い。一般入学の生徒さんは経歴にかかわらずどんどん紹介してほしい」との事でした。

 この企業へは昨春も在校生が就職しています。

 当時から職業訓練生への企業の評価は著しく低いものでしたが、何人かの人事担当者と話して分かった事は「最初から採用する気が無い」という事でした。

 それは企業でも訓練生の雰囲気や学習意欲が、スクールへの一般入学の生徒さんとはまったく違っている事を最初から把握していました。

 職業訓練でも真面目で学習態度も素晴らしい生徒さんはいます。

 しかし、全体として雰囲気が正反対なのです。

 一般入学の方は「こういった授業を受けたいのですが、受講できるとしたら受講料はどれくらいですか?」と聞いてきます。
 ところが訓練生の中には「なんで放課後の補習をしてくれないんだ?他校はやっているんだよ。
ライバル校に負けるかもしれないと親切心で言ってやってるんだぞ!」と忠告して来た人もいます。

 もちろん、補講などは講師への給与の支払いもあり出来る訳がありません。

 この発言ですが、国の税金で授業料と生活費を出してもらって訓練を受けている人には言える義理などないはずです。

 職業訓練を実施してすぐにある事に気付きました。

 世の中で成功する人は自分が国や社会に何をして貢献できるかをいつも考えている人が多く、境遇が思わしくない人は逆に国や会社が自分に何をしてくれるのかをいつも考えている人が多い。という事です。

 前者はポジティブ思考であり、後者はネガティブ思考であると言えるでしょう。

◆もちろん、現在の日本やアメリカは優秀な人でもふとした拍子で失業してしまい特に失敗を認めない日本では再び這い上がるのは非常に困難である事も重々承知しています。

 職業訓練でもこちらが頭が下がるぐらい熱心で受講態度も素晴らしかった方も多数おられました。

 ただし、一般論として結局どちらの考えをするかで、実際の転職も決まるのではないかと生徒さんを観ていていつも思っていました。
 

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